つれづれ

コスメ大好き社会人(23)のつれづれにっき

4月の本棚

 

こんにちは、麗子です。

 

恒例にしていきたい本の感想ブログ。今月は7冊と先月に比べると少なめ。なんだか文字を追うのが疲れてしまうことが多くあったのと、シンプルに通勤しなくなったので本を読む時間が確保できなかったという言い訳です。時間を作れる人がこの世で一番かっこいいですから、私もかっこいい人になりましょうね・・・さっそく感想に移りましょう。

 

孤独も板につきまして/あたそさん

孤独も板につきまして  気ままで上々、「ソロ」な日々

孤独も板につきまして 気ままで上々、「ソロ」な日々

  • 作者:あたそ
  • 発売日: 2020/02/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 お恥ずかしながら著者の方を存じ上げておらず、アマゾンで本の検索をしていたら出てきてタイトルおもしろ~いと思って購入しました。前作「女を忘れるといいぞ」も一緒に買いました。あたそさんが生きていく中で起こる日々の出来事に対し、痒い所に手が届くような感情が書かれている文章です。しっかりと物事に対し考え抜かれているからこそ生まれる表現が多いなと感動しました。コロナの影響で外に出れず、気持ちが沈むことが多かったのですが、そういうときにこそ読んでほしい一冊です。むしろ元気な時に読むと陰の方向に引っ張られてしまう気がするのでオススメしません。

「あなたとしかできない話をしたい」「些細な選択の積み重ねが生活を豊かにしている」この言葉が心をふわっと軽くしてくれました。一人で過ごす時間が多い今だからこそ、ぜひ読んでみてほしいと思います。たくさんのお話が集まっているので自分の心にフィットする感情があるんじゃないかな。

 

結婚の奴/能町みね子さん

結婚の奴

結婚の奴

  • 作者:能町 みね子
  • 発売日: 2019/12/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 久保みねヒャダこじらせナイトという深夜番組が中学生のときから好きでした。能町さんを初めてテレビで見たとき、なんて落ち着いてお話しをされる物知りな方なんだろう…と私の琴線に触れた思い出があります。知識が豊かな方はセクシーですよね。私もこうなりたい。能町さんは結婚の奴以前にも何冊も出版されており、「雑誌の人格」は読了しています。とにかく研究熱心というか一つのものへの集中力がずば抜けていて、しかもそれがわざとらしくない。かっこいい。今回は能町さんの自伝本のような作品で、夫(仮)との暮らしが生々しく描かれています。結婚までの気持ちの機微が事細かく書かれており、能町さんがまるで小説の主人公のようだと錯覚してしまいました。事実は小説より奇なりです。思わず笑ってしまう部分も多く、一気に読んでしまいました。自分のためにはお茶一杯も入れたくはないけど、自分ではない誰かがいるなら、その人のためにやってもいいかなと思える自分がいる。これは本当に共感しました。最近料理をするようになりましたが、私以外の家族がいて反応が返ってくるから料理しているところがあります。相手がいることの喜びを再確認させていただきました。

 

少女/湊かなえさん

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

  • 作者:湊 かなえ
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: 単行本
 

 小説家で一番好きな湊かなえさん。ショッキングな題材で話題となった「告白」やドラマ化があまりに原作をそのまま表現しており毎週楽しみにしていた「Nのために」が有名ですかね。「少女」も映画化されています。正直主演の2人は自分が思っていた実写ではなかったので敬遠していましたが、実際に観てみると圧倒的に可愛いし由紀と敦子はここにいたんだ!と感激しました。食わず嫌い良くない。反省。

あらすじ引用します↓

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

なかなかショッキングな内容ではありますが、この物語を一言でいえば「爽やかな友情ものがたり(ただし最終的にはうわぁってなるよ)」です。全然一言じゃない。登場人物が多いのに全員の顔を想像してしまう魅力。そしてその登場人物が皆どこかで関わっていて最終的に点と点が繋がって線となる。その瞬間はぞわっとします。湊かなえさんの頭の中はいったいどうなっているのでしょうか。本当にすごいんです。この物語はもう10回以上読んでいるのに、読むたびに感じ方が変わるので面白いです。読了後はスッキリ&いやーな気持ちになるのでぜひ読んでみてください!(どんな勧め方?)

 

今月は以上になります。人と会えていない分、エッセイや小説など人の感情がむき出し気味になっているものを欲してしましました。そういう月もいいですね。昔のものを掘り返しているので来月はライトノベルを読んでいるかもしれない。そしていよいよ本棚がパンクしているので整理及び電子書籍を本格的に検討していかなければならない。時間はあるのでしっかり吟味していきます!

 

本日はここらで。ありがとうございました。

 

麗子